スイートコーン栽培ワンポイントアドバイス

スイートコーン栽培ワンポイントアドバイス

※栽培する地域や天候の状況により入荷時期・植え付け時期は多少前後します。

トウモロコシの種類

一般的にトウモロコシというと「スイートコーン」のことをさします。その中でも大きく3種類に分けることができます。

ゴールデンコーン(黄粒種)

ゴールデンコーン(黄粒種)

すべての粒が濃い黄色なのが特徴で、ゴールデンコーンと呼ばれます。そのため品種名にもゴールドの名が入っているものが多い。

シルバーコーン(白粒種)

シルバーコーン(白粒種)

すべての粒が白く艶があるのが特徴。小粒ですが甘みがあり、皮が柔らかくのでサラダに向いています。


バイカラーコーン(バイカラー種)

バイカラーコーン(バイカラー種)

ゴールデンコーンとシルバーコーンを掛け合わせた種類で黄色い粒と白い粒が大体3対1の割合で入っっているのが特徴です。甘みが最も強く、日本で一番見かけるのはこの種類です。

他にもお菓子でおなじみの「ポップコーン」やコーンスターチの材料となる「デントコーン」などがありますが、一般的に栽培されるのはスイートコーンの場合がほとんどです。

バローでの取り扱い品種はこちら!

栽培の注意点

■ 分けつ(わき芽)は残す

多くの野菜では分けつ(わき芽)を摘みとる場合が多いのですが、スイートコーンの場合は残します。根量と葉面積が増えることで、株が安定し、光合成により収穫量を増やすことができるためです。

晩生の品種でたくさん分けつが出る場合は2〜3本残して除去しても良いでしょう。

■メリット

1.葉面積が大きくなる、根量の増大
2.分けつ雄花の花粉利用
3.栽培の省力化
4.株の安定化(倒れるのを防ぐ)
5.収穫増が見込める

分けつ

とにかく倒伏しやすい!

トウモロコシは背丈が高い割りには根が浅いため、どうしても強風などで倒れやすいのが注意点です。追肥のタイミングでしっかり土寄せすること、支柱でくくりつけたり、周囲からヒモを引っ張るなど工夫が必要です。特に台風シーズンは気を付けましょう。

■ 追肥のタイミング

追肥

●1回目の追肥 …本葉が6〜8枚になった頃

●2回目の追肥 … 雄穂が出現した頃

量 : 化成肥料を一握り程度

良質な穂を作る条件として、出穂期から収穫期まで肥料切れを起こさないことと、土壌を乾燥させないことがポイントです。

先端不良

●先端不稔…先端まで実がつかない現象のこと。密集しすぎたり、出穂〜収穫期の天候不良、花粉量の不足などの原因が考えられます。また、乾燥しすぎた場合にもおこります。

情報提供元:タキイ種苗

■ 病害虫

トウモロコシは多くの肥料を必要とするため、害虫が発生しやすいので事前に予防するか、見つけたら即駆除することが必要です。また、収穫時期に鳥が実を食べることがありこちらも注意が必要です。

■アワヨトウ
夜間に活動して葉を食害する蛾の幼虫。出現すると葉を食い荒らします。予防対策なら一回目の追肥のあたりがおすすめです。

■アワノメイガ
トウモロコシの天敵です。アワヨトウと同じく蛾の幼虫ですが、葉だけではなく内部にももぐり込み、実まで食い荒らします。葉の裏に卵を産み付けるので、卵がないかどうか葉の裏をチェックしましょう。薬剤での予防対策は雄穂がつきはじめた段階での対策がおすすめです。

■アブラムシ
発生すると大量に繁殖し植物が弱ると同時に病気にかかりやすくなります。どんどん増えていくので、みつけたら薬剤などで即駆除しましょう。また、予防のために肥料をやりすぎないこと、水分を十分に与え乾きすぎないことがポイントです。

クリーニングクロップとは?

直訳すると「お掃除作物」。輪作を繰り返し、土壌中の成分が偏り、過剰になった養分をきれいに取り除くために導入される作物のこと。イネ科の植物は肥料の吸収力が高く、また連作障害がないためクリーニングクロップに最適な植物と言えます。何年かに一度トウモロコシを輪作の体制に組みこむことで土壌改善が見込めるので、家庭菜園にトウモロコシを組みこむことをおすすめします。

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