魚座型テントの設営・撤収【snow peakランドブリーズPro.1で解説】
魚座型テントの設営・撤収方法
今回はドーム型テントの中でも少し形が特殊な「魚座型テント」の設営と撤収の方法を解説します。
今回はスノーピークのランドブリーズPro.1で解説しますが、MSRのエリクサーなど同様の形状のテントにも応用できる内容ですのでぜひ参考にしてください。
↑動画でまとめたものはこちら↑
今回の解説担当スタッフ : コバヤシさん
ホームセンターバロー初のアウトドアワールド店舗、浜松浜北店のアウトドア売り場の担当を経験後、現在はキャンプギア専門店CAMP LINKのスタッフ。
テントの解説ばかりしてますが、最近はタープ泊に落ち着いています。
▼他テントの設営方法はこちら▼
魚座型テントとは?
魚座型テントはドーム型テントの一種ですが、多くのドーム型テントは頂点でポールが交差する「クロス型」が大半です。(ドーム型で解説したアメニティードームなど。)魚座型テントは上記の画像のように頂点のポールが「魚座のマーク」のような形で交差しており、交点が多いため風に強いという特徴もあります。
設営編
◆付属品の紹介
大体クロスポールのドーム型テントと同様に「フライシート」「インナーテント」「ポール」が付属品として入っているものがほとんどです。ポールは通す場所に合わせて色分けされています。
◆インナーテントの立ち上げ
初めにインナーテントをフロアの広さで広げます。
ポールをスリーブ(インナーテントのポールを通すところ)に通します。ランドブリーズPro.1の場合は最初に「紺色」のポールを紺色のスリーブに通します。
ポールを通す際に、ポールは「カチッ」と音がするまでしっかり手元ではまっていることを確認しながら通しましょう。
もう一本の紺色のポールも同様に通し、2本のポールが平行になるように通します。
ポールを手前でクロスさせながら、ポールの端を留めます。
紺色のポールを紺色の留め具に通します。
次に対角線上のポールを留め具に通しますが、その際にポールは弓なりにします。
3本目も同様に留め具に通し、4本目を通す際にテントを立ち上げながら留め具に通します。
ポールはこのように手前でクロスした状態になっています。
インナーテントが立ち上がりました。
次に赤色のスリーブに赤色のポールを通します。このポールは曲がっている部分があるので、この曲がっている部分が紺色のポールとの交点と重なるよう通します。
通した赤色のポールは、赤色の留め具に通します。
最後に全ての黒いフックをポールにカチッと留めます。
これでインナーテントの立ち上げが完了です。
◆フライシートの設置
続けてフライシートを設置します。インナーテントの横に立ってフライシートを被せますが…
フライシートの「前側」には両側から開閉可能な扉となる「パネル」がついていることがほとんどです。これを目印に前後を見分けると良いでしょう。
フライシートを被せる位置は、フライシートの縫い目が手がかりとなる場合があります。
このテントの場合は「ポールがクロスする部分」で「縫い目もクロスする」ので、そこを目印としてフライシートを被せるとズレが少なくなります。
フライシートを被せ終わったら、マジックテープを留めていきます。画像のマジックテープはポールをクロスした部分を留めます。
他にもテント下部など数カ所マジックテープ止める場所があるので全て留めます。
また、フライシートには何ヶ所かバックルがついています。
インナーシートのバックルと全て接続します。
このテントには前室部分のフライシートにも1ヶ所ポールを通す場所があり、こちらに色がついてないポールを通します。
先程の赤色のポールを通した留め具は2ヶ所留め具があり、こちらにフライシートのポールを通します。逆側も同様に通します。
こちらのポールそばにも黒色のフックがあるので、これも先程のポールと同様にフックを留めます。
このあと全てのロープにペグを打ち込みます。
これでテントの設営は完了です!!
撤収編
◆フライシートの撤収
ここから撤収編に入ります。基本的に設営と逆の手順で進めます。まずフライシートの撤収から。
まずはじめにペグを全て抜いておきます。
前室のポールを抜きます。
ポールを抜く際は折れ曲がらないよう「押しながら」抜くのがポイント。スリーブ内でポールの接続部がはずれないように抜き取っていきましょう。
ポールが折れる原因は、設営時と撤収時がほとんどです。ポールの扱い方には気をつけましょう。
フライシートとインナーテントをつないでいたバックルをすべて外します。
同様にフライシートとポールをつないでいたマジックテープも全て外します。ここからフライシートを外しますが、ある程度たたんだ状態で外すことで収納が楽になります。
テントの頂点、ポールが交差しているあたりの縫い目部分を両方つかんでフライシートを外します。
この2ヶ所をつかんで横にスライドさせるようにフライシートを外して…
このまま地面に置くと、縦に半分きれいに折った状態で収納をスタートすることが出来ます。(画像の赤い丸が手でつかんでいた部分です。)
真ん中に向かって一回折ります。
逆側からも真ん中に向かって折ります。
さらにここから3つ折りにします。
ここでうまくたためたかどうかは「収納袋に入るかどうか」を目安にしましょう。ここで収納袋からはみ出す場合は最終的にうまく入らない可能性が高いため、必ずこの時点で確認するようにしましょう。
◆インナーシートの撤収
続けてインナーシートの撤収に入ります。
いきなりですが、上手くたたむポイントがあります。それは入り口など「パネルの下側を開けておく」こと。空気の通り穴を作っておくことで、折りたたんだ際に空気の逃げ道ができ、コンパクトに折りたたむことが出来ます。前側・後側の両方とも下側だけ開けておきましょう。
ポールとインナーテントを接続していた黒いフックを全て外します。
赤いポールから外します。インナーテントの留め具からポールを外し…
続けて2本の紺色のメインポールも外します。一本外すとインナーテントはパタッと倒れます。
ポールが折れたり曲がらないよう畳んだ後、全てのポールをポール用の収納袋に収納します。
インナーテントは長方形にしておきます。その際に、下側を開けたパネル部分を活かすように折り畳んでいきます。
左右から真ん中に向かって一回づつ折りたたみます。
最後に真ん中から一回折ります。
その際に、下を開けておいたパネル窓の位置は画像のとおりだと、これから折りたたむ際に空気が逃げやすくなります。
きれいに畳んだインナーテントの上にフライシート、その上にポール袋とまとめます。
その状態で収納袋に入るサイズかどうか確認しておきましょう。
ポールが入った袋を軸にクルクル丸めていきます。
きれいに丸めました。ここでポイントですが、丸めたインナーテントたちを持ち上げて収納袋に入れる際にバラバラと広がってしまい、収納袋に入らなくなる可能性があります。それを防ぐために…
丸めた方はそのままに収納袋の方を上から被せ、収納袋をゴロッと一回転させることで、せっかく小さく丸まったインナーテントたちをそもままの形できれいに収めます。
これで撤収完了です!
以上、魚座型テントの設営方法と撤収方法でした。
他にもドーム型テントの設営・撤収方法や大型の2ルームテントなども解説していますので、うまく設営できない方や撤収に時間がかかる方、またこれらのテントの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
▼他テントの設営方法はこちら▼