初心者でも簡単! アウトドアで燻製

アウトドアといえばスモーク料理! 一度は燻製(スモーク)をやってみたい!
興味はあるけど難しそう…いろんなアウトドアグッズや準備が要りそう…という不安でなかなか一歩目を踏み出せない。

そんな初心者の方のために基本的な燻製のやり方について解説します。やればやるほど奥は深いですが、やってみるだけなら簡単!

ぜひ燻製に挑戦してみましょう!

ちなみにくん製には大きく分けて「冷燻」「温燻」「熱燻」の3種類がありますが、

今回試すのはアウトドア向きの「温燻」です。

必要な道具

下記の内容は一般的な道具となります。初心者は最初から高い物を購入するよりも、安価な初心者向けのセットを購入し、足りない物を買い足すイメージで良いでしょう。

  • 燻製器
    専用の燻製器を購入してもよいですし、蓋つきのBBQコンロがあればそれでも代用がききます。
    今回はキャプテンスタッグの燻製ビギナーセットと段ボール燻製器の2パターンで試してみました。
  • スモークウッド
    スモークウッドは長時間ゆっくり煙をかけて燻製を作るときに向いています。
    金網よりも大きな食材の場合、フックを使って金網にぶら下げ燻します。
  • バーナーorチャッカマン
  • 軍手
  • アルミ皿

燻製の手順

■ スモークウッドに火を付ける

今回はスモークウッドでの燻製方法を紹介します。

バーナーやチャッカマンで火をつけます。

チャッカマンで火を付けましたが、なかなか火が付かず5分くらいかかったかも。ガスバーナーがあればそちらの方がラクです。

まず先端から着火。風を送りながら1つの面に炎を行き渡らせます。炎が見えなくてもウッドブロックから煙が出てくるようになったらOKです。詳しくはこのページ後半の動画から。

■ 燻製器にスモークウッドを入れる

BBQコンロの場合は直に入れてOKですが、燻製器がダンボールの場合はアルミ皿などに入れて置きましょう。蓋をして、煙を中に充満させます。(ここはおそらく燻製機によってやり方が異なるので、お買い求めの燻製機の取り扱い説明書をよくご覧になって下さい。)

■ 食材をセット

食材を金網の上にセット。

ベーコンなど時間がかかりそうな物は金網から吊すと良いでしょう。(吊すパーツは燻製機とセットとなっている場合もあります。)

ナッツなど小さい食材はアルミホイルやアルミ皿を下に敷くようにしましょう。

■ 30分〜1時間程度燻す

50〜80℃の温度で水分を飛ばしながら燻していきます。(燻製機によって温度計は付いていたり付いていなかったりですが…)

食材によりますが30分〜1時間程度です。燻す食材が乾燥したものであれば短時間でも十分香りがつきます。

■ 完成!

所定時間いぶした後、十分に色や香りがついたか確認して完成です!

おいしく頂きましょう!

スモークチップの場合

スモークチップは直接火をつけず、熱します。
そのため、ダンボールで作られた燻製器では使用することができません。
BBQコンロなどを使い、アルミや鉄製のお皿などにのせ、ガスで熱しながら燻します。

代表的な燻製レシピ

ここでは代表的な燻製レシピを紹介します。初心者は「すでにそのままでも食べられるもの」を燻して燻製ならではの味を楽しむのが簡単で失敗も少ないと思います。

■ プロセスチーズ

火の付け方の紹介動画も兼ねていますので、後半からスモークチーズの作り方を紹介しています。

プロセスチーズが香ばしいスモークチーズとなります。(ビールが欲しくなりますね…)

●燻製時間・・・チーズ30分

■ ベーコン

ベーコンのような、大きくて金網に乗り切らない食材は、フックを使って吊り下げましょう。

元々凝縮された濃い味が、燻製の香ばしさでさらに味が濃くなります。

ベーコンは加熱食品なので基本的にそのまま食べる事が出来ますので失敗しても安心です。

まれに加熱処理してない物もありますので、パッケージに「加熱食肉製品」と記載されている物を選びましょう。

●燻製時間・・・1〜1.5時間

■ たまご

今回はベーコンを吊した上部で卵を同時に燻しています。

一枚目の写真は「燻製する前」の写真です。

二枚目の写真が燻製後の写真となります。しっかり色が付いています。

今回は大きい方が「味つき卵」、小さい方が「うずらの卵」。どちらも見事に「くんたま」となりました。

今回の燻製タイプでは温度が足りないため、あらかじめ「ゆでてある」卵を使用しました。

キャンプやBBQに行く途中のスーパーやコンビニでも調達できて便利ですよ。

大きい方は予想通り美味しかったのですが、うずらの卵は小さいので味が行き渡りやすいのか、意外としっかり燻製されていていい味出てました!

●燻製時間・・・1〜1.5時間

※いずれも燻製時間は目安です。長くやればやるほど味が染みこむのでお好みで調整して下さい。

ひと手間加えて簡単おつまみも!

今回使用の燻製機の紹介

今回使ったのはどれも初心者向けのセットになります。(そしてほんとに初心者がやっています。)

特にダンボールのセットは価格も安いので、燻製をお試しでやってみたい方や年に一回だけ、という用途にピッタリです。これでハマったら本格的な物へとステップアップしていくと良いと思います。

■ キャプテンスタッグ 燻製ビギナーセット

まずはこちら。キャプテンスタッグの燻製ビギナーセットです。

燻製で使用する物全てがセットになっているため、あとは「食材」さえあればいつでもスタートできる優れものです。「軍手」「チャッカマン」がセットになっているのも嬉しいですね…!

ピーク時はこのようにモクモクします。

■ SOTO 燻家(スモークハウス)

次は「SOTO 燻家(スモークハウス)」。

ダンボール製なので、使用後はそのまま処分して帰ることもできるため、荷物になりません。

組み立ても簡単、スモークウッドも吊り下げフックも付いてくる、というまさにこれ一個で出来るセットです。そして優しいお値段。まさに初心者向け。

軍手や火を付ける道具は付いていないので、それだけ準備すれば燻製できます。

このお値段でフック付き。お買得。

■ SOTO モグモグ

こちらは「SOTO モグモグ」。こちらもダンボールタイプ。

子供も大喜びの「かわいさ」が最大の特徴!! 付属のシールを自由に貼ることが出来ます!

スモークウッドは付属していますが、吊り下げフックは付いていないのでアミの上に乗せて燻製する用途限定となります。

もちろん段ボールなので優しいお値段。

ただしこの形状を再現するために組み立てがややこしいのがネック。子供の笑顔のために頑張りましょう。

煙突が開くというギミック付き。これで子供も大喜び…という訳では無く、空気を入れて燃焼を促すという理に適った仕様。

その他おすすめ

スモークウッドの種類

もう一つ特徴的なのは「ウッドの種類」

使用するウッドによって煙の香りが変わり燻製の味も変わります。

肉に向いているウッド・魚に向いているウッドなど様々な種類があるので色々試してみるのも面白いでしょう。

ここでは手に入りやすいSOTOのスモークウッドを紹介します。

迷ったら「くるみ」「ヒッコリー」などオールラウンダータイプがオススメ!

  • さくら…香りが強く、どんな食材にもOK ( 肉・魚におすすめ )
  • ブレンド…広葉樹のブランドです。( 全ての食材におすすめ )
  • くるみ…クセのない香りが特徴です。( 肉・魚におすすめ )
  • なら…色付きがとても良い。( 魚におすすめ )
  • ウイスキーオーク…洋酒の甘い香りです。( 鶏・白身魚におすすめ )
  • りんご…甘く、マイルドな香りです。( 鶏・白身魚におすすめ )
  • ヒッコリー…香りが良くオールマイティ( 魚・肉におすすめ )

以上、初心者の燻製のやり方でした。

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