初心者必見!フェザースティックの作り方とナイフ選び【動画付き】

フェザースティックとは

ナイフで木の枝や薪を細く薄く削ることで、着火剤替わりに使うことができます。見た目が羽毛のように見えることから「フェザースティック」と呼ばれます。

フェザースティックがあれば、焚き火の火をおこしやすくなりますし、メタルマッチがあれば火元がなくても火をおこすことが出来ます。

何よりカッコいい…!!

というわけで私も完全初心者ですがフェザースティックづくりに挑戦してみました。

フェザースティックを作るメリット

フェザースティックを使用するメリットとして

  • 着火剤なしでも火がつく
  • 火元が弱くても一気に着火する
  • 薪が多少湿っていても燃えてくれる
  • カッコいいい

などが挙げられます。作る手間はありますが、作れるようになっておいて損はない!

フェザースティックに必要な道具

用意するもの

  • ナイフ
  • 手袋

軍手だと滑るので、革製のグローブを使いましょう。素手だとトゲが刺さりやすく危ないです。
また、耐熱用を選んでおけばその後の焚き火作業でも使えるのでオススメです。

▼ 今回使った手袋 ▼

こちらの手袋は耐熱用ではありませんが、軍手よりは厚手でリーズナブルな手袋です。

オススメナイフ

フェザースティックの作りやすさはナイフで決まる、 と言っても過言ではありません。

とはいえ、本格的な作業ができるナイフは結構なお値段がします。

果たしてどんなナイフが向いているのか?初心者にオススメナイフは?

という観点でナイフを選んでみます。

1. オピネルナイフ

バローのアウトドアワールドでも絶賛取り扱っている「オピネルナイフ」。

折りたたみ式で強度が足りず、薪を割る「バトニング」が出来ない、などの欠点がありますが、

お料理にも使えるなど汎用性の高いナイフです。

フェザースティックを作るだけなら何とか出来るので、焚き火用と言わず調理兼用の「ファーストナイフ」として初心者にオススメです!

様々なサイズや、カーボン・ステンレスなどの種類がありますが、

  • サイズは8から10が初心者向け
  • 初心者は取り扱いやすい「ステンレス」

▼もっと詳しく知りたい方は浜松浜北店のアウトドアマスター小林さんの動画をどうぞ

2. バトニングができるナイフ

本当は折りたたみ式でない「フルタング」のナイフだとバトニングも出来て便利です。バローのアウトドアワールドも店舗によってはまだ取り扱っていたりするので、お問いあわせ下さい。

3. カッターナイフ

アウトドアでやるには程遠いですが、出来なくはないので感覚をつかむようにどうぞ。試しに割り箸でやってみるのがオススメ。

フェザースティックに必要な薪

フェザースティックに使う薪には、向き不向きがあります。

ポイントを2つ解説します。

1. 針葉樹を選ぶ

木材には針葉樹と広葉樹がありますが、フェザースティックに使う薪は針葉樹が良いでしょう。

(写真左が広葉樹アカシア薪、右が針葉樹ヒノキ薪です。)

針葉樹は広葉樹に比べ、

  • 柔らかいので削りやすい
  • 油分が多いので燃えやすい

というメリットがあります。

なので火付けとして使うフェザースティックには、柔らかくて削りやすく燃えやすい「針葉樹」を選ぶことをおすすめします。

火がついたあとは火が長持ちするのが特徴の広葉樹を使うという方法もあります。

2. 細めの木材を選ぶ

ナイフを持つ反対の手で押さえつけながら削っていくので、太めよりも細い薪の方が固定しやすく、扱いやすいです。

フェザースティックの作り方とコツ

こちらは初心者が初めてフェザースティックを作ってみた動画になります。

本当にヘタクソですが、初心者なりにこういう所注意してやったら上手に出来たよ!

という動画ですのでぜひご覧下さい!

ポイント1:薪の持ち方

薪の持ち方は色々諸説ありますが、私が一番楽でうまくできた持ち方は、膝の上で固定する方法です。

「足が疲れない」「木を持つ手にあまり力を入れなくても固定しやすい」のでおすすめです。

薪を地面と垂直に立てて削る方法も試しましたが、薪を抑える手が疲れてきました。

最初は地面に片膝をついた体制で削るのが楽でしたが、時間が経つにつれ足が痛くなってきてしまいました。慣れてないうちは時間がかかるので、ちょうどよい高さの腰掛け椅子が必要ですね。

ポイント2:刃の向きと位置

刃の向きは「薪と水平になるように」、刃の位置は先端ではなく「腹〜付け根のあたり」で削りましょう。

ポイント3:削り方

まずは遠くから長いフェザーを数本作り、徐々に距離を短くしていきましょう。全体的にボリュームが出やすくなります。

あとは以下の状態を維持しながら削っていきます。

  • なるべく面が平坦になるように削っていきましょう。面がボコボコしてくると削っている途中でフェザーが切れ落ちてしまいます。
  • ナイフを持つ手に力を入れすぎないようにしましょう。細く薄く削りやすくなります。力を入れすぎると太くなりやすいです。
  • ずっと同じところを削らずに、角度を少しずつ変えてなるべく角を削るようにしましょう。細いフェザーができやすいです。

以上のポイントを踏まえて作ってみたのがこちら



完成!!

左右で少しバランスが違いますが、初心者にしてはフェザーっぽくなったと思います。

不安な方はまず割り箸で練習!

初心者はまずは割り箸で練習してみると良いかも!

ナイフがなければカッターでもできますよ。

練習では、「刃の向き」「刃の位置」「薪の向き」の安定を持続させることを意識しながら削っていきましょう。

写真のように細く薄く何本も作れたら練習としては上出来だと思います。

作ったフェザースティクを燃やしてみよう

焚き火台に薪・フェザースティックを入れ、火をつけます。

「あんまり綺麗にフェザーができなかったな・・・」という方も大丈夫!

薪・フェザースティックに加え、フェザースティックを作った時に出たカス(失敗作)も燃料として一緒に燃やちゃいましょう。失敗しても心配ないですね!

(写真見ておわかりの通り、だいぶ失敗して削ってます…)

ちゃんと燃えています!

フェザースティックを作った時にできたカスも着火する上ではちゃんと役割を果たしてますね。

ですが、薪がちゃんと安定して燃えるには、やはりフェザースティックにボリュームがあればあるほど安定しそうです。

プロの技編

浜松浜北店のアウトドア担当「小林さん」による、美しいフェザースティック作りです。

構えや体勢、手元の動きなど参考にして下さい。

(スゴすぎて参考にならないかもしれませんが…)

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