教えて鈴木さん!初めてのメダカの飼いかた・繁殖方法!

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初めてのメダカの飼いかた・繁殖方法!

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古くから日本のメダカは親しまれてきました。江戸時代には、白メダカやヒメダカが観賞用に飼育されていたと言われています。
近年では、たくさんの種類、改良品種が増え、繁殖させたり、ビオトープの一員として色彩を楽しんだりと、人気を集めています。
実は、そんなメダカの飼育は、とっても簡単なのです。
繁殖力も旺盛で、筆者(YouTuber鈴木)の実体験では、10匹のメダカがひと夏で100匹以上になったこともあります。
体が小さいので、酸素ブクブクも使用なしで飼えますし、室内で水槽でも屋外でビオトープ鉢でも、工具箱のような容器でも元気に成長してくれます。
飼育していると心の安らぎになってくれるメダカたち、是非、飼育してみましょう!

目次
1.メダカってどんな生き物?
2.メダカの飼い方(準備編)
3.メダカの飼い方(成長編)
4.メダカの飼い方(繁殖編)
5.メダカの飼い方(暑さ対策編)
6.メダカの飼い方(越冬準備編)

メダカってどんな生き物?

メダカは体長3,4㎝ほどの小型の魚で、北海道の除く日本全域に生息しています。田んぼや里山の小川でも見ることが出来ます。
しかし、農村開発や都市化の影響で激減し絶滅危惧種にも指定されてしまいました。(cf:https://www.env.go.jp/nature/yasei/ex-situ/instance10.html
日本に自生しているメダカはクロメダカと言われていて、自然界では1年ほどの寿命ですが、飼育下では、2,3年です。クロメダカは南メダカ集団や北メダカ集団と遺伝的に集団が分けられています。

◆メダカのオス、メスの見分け方

◆メダカの飼育の前に大事なこと
メダカは絶滅危惧種に指定されているからといって、放流してはいけません。川ごとにもメダカの遺伝的な特質が違うので、その地にいたメダカの遺伝子が失われて生態系をくずことになってしまうことにもなりかねません。近年では改良品種メダカが川で発見されたりしています。絶対に放流しないようにしましょう。

◆メダカの一年

メダカの飼い方(準備編)

メダカはとても飼いやすい生き物ですが、飼育場所は初めての方には屋外飼育の方がおすすめです。
太陽の光があるほうがメダカは元気で健康を保ちやすいのです。もちろん、室内でもポイントをおさえておけば、よく育ちます。

◆準備するもの

  • 水鉢か水槽…メダカは体が小さいので酸素要求量は金魚や鯉ほどまで多くありません。ブクブクなしでも飼育できるところがよいところです。ですが、1Lに1匹の割合くらいの匹数が限度の目安と考えたほうがよいです。過密に飼育すると病気になりやすく、夏場は特に、酸素不足で全滅してしまうこともあります。
    また、陶器でもプラでも素材はなんでも大丈夫です。最近の水鉢はメダカ鉢用として降雨時に水と共にメダカが流れ出さないように水抜き穴があいているものもございます。水槽の場合でも1Lに1匹が目安ですが、酸素ブクブクを設置すれば、少し多くても問題はありません。室内の場合は水草の生育の為に、植物育成用のライトがあるとなお良いです。このライトがないと水草が腐ってしまって逆に水質環境の悪化につながることがあります。ガラス容器でもメダカの飼育は出来ます。酸素の流入機会確保のために口の広いガラス容器がおすすめです。思い思いのガラス容器でインテリアとしてもメダカ飼育を行えます。
  • 敷き土として赤玉土がおすすめ…赤玉土は有機質が少なく水の環境を安定化させるのに役立ちます。また、水草の栽培にも赤玉であれば、育ちやすいので、おすすめです。より自然にメダカを楽しむ場合は、田んぼの土のような粘土質の土が水草栽培にはおすすめです。スイレンや水草の影からメダカが泳ぐ様はなんとも言えず癒されます。
  • 水生植物…メダカ飼育には水草をいれましょう。水鉢に赤玉土や田んぼの土を敷き、そこに水草を入れて、自然な環境にします余分な栄養素を水草が吸ってくれたり、メダカの外敵対策や隠れ家になってくれたり、暑さ対策になってくれたり、酸素の供給をしてくれたりと水草はメダカの健康維持に大事な存在です。春から夏にかけて園芸売り場に出ている水草を入れていきましょう。また、メダカ飼育の最大の喜びである産卵には浮草(ホテイソウやアマゾンフロッグピット、オオサンショウモなど)が必要です。5月前後が産卵シーズンで浮草の根っこに産卵してくれます。
  • エサ…餌はしっかりとあげましょう。外で飼育しているとボウフラやミジンコなど自然のものを食べてくれますが、しっかりと餌やりを行うと成長速度も産卵の頻度も大きく変わります。
  • カルキ抜き…1日汲みおいた水でも大丈夫です。塩素はメダカに有害なので、カルキ抜きか、汲み置きの水を用意しておきましょう。

メダカの飼い方(成長編)

外で飼育している場合、メダカは暖かくなりはじめの3月ころから行動が活発になっていきます。まだ、寒い季節ですが、日中の暖かい時間帯は、水面付近をちょろちょろと泳ぎ回るようになっていきます。
このころから徐々に餌やりを開始してください。
水換えも大切です。糞や食べ残しが水質悪化につながるので、メダカの動きに合わせて頻度の調整をするとよいです。
活発な春から夏の時期には1週間に1度は全体の水量の3分の1から4分の1を入れ替えましょう。逆に冬場は、メダカは底でジッと動かず越冬するので、水換えはしない方がよいです。

ポイント!
エサやりは食べきれる量を与えていきましょう!ついつい可愛くてたくさんあげたくなりますが、1分から3分以内で食べきれる量をこまめに与える方が成長します。3月のまだ、冬眠空けのころは1日1回くらいでいいですが、温かくなり産卵し始める4月には1日2回からだんだん多く3回と増やしていくと産卵しやすくなります。

メダカの飼い方(繁殖編)

メダカの楽しみはなんといってもやっぱり産卵!繁殖!です!
筆者の経験では、ひと夏で10匹が100匹以上になりました!
そんなメダカの繁殖シーズンは4月から9月です。
たくさんの赤ちゃんメダカを元気に育てていきましょう!

ポイント!
メダカは1日に20個くらい産卵します。
浮草の根っこを引き上げてみてみれば、約1㎜ちょっとほどの卵が何個もついているのを発見できます。
メダカの親魚は卵を食べてしまうことがあるので、ちゃんと孵化させたい場合は、卵がついている浮草ごと別の容器に移しましょう。
暖かい時期であれば、10日ほどで孵化します。
少し肌寒い時期では14日ほどかかることもあります。
日陰ではなく、日の当たる場所に移動すると孵化しやすいです。

◆稚魚の育て方

稚魚は針子と呼ばれるくらい小さいです。
針子は親魚に食べられてしまうので、体長が1㎝以上になるまでは別の容器で飼育しましょう。

※工具箱はこのような時にたくさんの稚魚を孵し、成長段階に合わせて飼育できるので、おすすめです!
※稚魚の餌はペットショップでも販売しています。細かい餌ですが、小さいときはさらにすりつぶして与えるとよりです。

メダカの飼い方(暑さ対策編)

メダカは比較的暑さに強い魚です。水温も30度くらいまでなら耐えられます。しかし、近年の夏の暑さはメダカにとっても厳しいです。
30度以上になるべくならないように半日陰の場所に置くか、植物で暑さ対策をしましょう。
ホームセンターの植物売り場にはメダカの暑さ対策用の植物がおいてあります。スイレンやウォーターポピーなど水面を葉が覆うような植物がお勧めです。
筆者の実体験ではあるのとないのとでは2度温度が変わります。
また、室内でも日中家を空けていると水温が30度以上になる場合もあります。クーラーを利用するか涼しい場所に移動するようにしましょう。

メダカの飼い方(越冬準備編)

メダカは寒くなると底でじっと動かなくなりあまり姿を見かけなくなります。
でも、薄氷が張ったとしても生きていける強い生き物です。完全に冬眠が始まる前に越冬準備をしましょう。

  • 植物の整理…隠れ家として、夏の間に茂った水草の下に潜んでいたりします。越冬できる水草は水中葉で越冬しますが寒さの当たる水上部分は枯れてきたりします。枯れた部分や冬に枯れる浮草類は取り除きましょう。
  • 稚魚はなるべく早く成長できるようにこまめに餌をやり、10月中旬くらいまでに2㎝くらいに成長させましょう。
  • 薄氷が張るくらいではメダカは死にませんが、鉢がまるごと凍結するような地域では凍り付いてしまいます。深鉢に移すと若干生存率が高まります。

ポイント!
冬場の12月から2月は餌も水換えもしないようにしましょう。

メダカの飼育は癒しを与えてくれます。小さな生き物ですが、精いっぱい生きている姿をみていると明日も頑張ろう!と思えてくることもあります。短い寿命ですが、家族の一員として愛情をたっぷり注いであげてください。
よろしくお願いいたします。

杜若園芸YouTuber鈴木久利監修

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