オクラ栽培の手引き

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栽培の手引き

※栽培する地域や天候の状況により入荷時期・植え付け時期は多少前後します。


栽培の手引き

種からスタートした場合は「1.発芽について」から、
苗からスタートした場合は「2-B.直まきの場合」の植え付け図からご覧ください。

1. 発芽について

オクラの発芽

地温が低いと発芽不良(10℃以下になるとほとんど発芽しない)を引き起こしやすく、初期生育が遅くなり苗立枯病良(地際部が飴色~暗褐色に変色し、枯死すること)の被害も増えます。直まきの場合は早めにマルチを張り、地温を上昇させておきます。

発芽温度発芽日数発芽率
25〜30°C3〜5日85%以上
20°C10日85%以上
15°C2060%程度

●発芽を揃えるには・・・

オクラは硬実種子といい種皮が硬く吸収に時間がかかるため、種まきの前日から水かぬるま湯に浸しておくと発芽が揃います。

種を水につけるイメージ

▲一晩ぬるま湯につける

2-A. 育苗(ポット育苗の場合)

オクラは、発芽には比較的高温が必要なので、育苗には温度を確保できる場所が必要です。最低気温が15℃以上になったころ根鉢をくずさないように定植します。

育苗パターン

植え付け時は 「2-B.直まきの場合」の図を参考にして植えるようにしましょう。

2-B. 直まきの場合

直まきの目安も育苗のタイミングと同じく、最低地温が15℃以上になったころです。一般地のマルチ栽培では5月上旬ごろ、トンネル栽培では4月上旬ごろになります。マルチは生育初期の地温を高め、水分と肥料分を保持する働きがあるのでぜひ利用するようにしましょう。

定植

■ 植え付け後の管理

欠株を防ぐため1穴に4〜5粒まき、本葉2〜3枚の時に生育のよい2〜3本を残して、ほかの株元からハサミで切り取ります。

植え付けは、1ヵ所に2〜3本植えがよいでしょう。1本植えはどんどん生育して大きくなり茎も太くなりますが、さやも同じように早く硬くなってしまいます。

間引き

施肥量
元肥は目安として10㎡当たり成分量で、チッソ、リン酸、カリをそれぞれ100〜150gを施用します。オクラは吸肥力が強く、元肥が多いと草勢が強くなりすぎ、いぼ果や曲がり果が発生しやすくなるので注意します。

4. 生育スケジュール

※クリックで拡大

■ 追肥

生育

1番果を収穫するころから、追肥をします。10㎡当たり、チッソ成分で20〜30g。7〜8月の収穫最盛期は、特に肥料切れに注意します。10〜15日を目安に、速攻性の肥料を与えて下さい。開花位置の上に3枚以上の葉が開いていれば、順調な生育です。定期的な追肥を行い草勢を保つことで、より長期の収穫が可能になります。

■ 草勢判断と摘葉

摘葉

摘葉は収穫莢の下1〜2枚の葉を残し、それから下を取り除きます。摘葉をすることで通気性がよくなり、病気の発生予防や収穫時の作業性の向上のほか、さやが濃緑になり品質が向上するなどの効果があります。

 潅水

オクラは暑さと乾燥に強い作物ですが、水分が不足するとさやの発育が遅くなり、硬くなって品質が低下します。梅雨明け後の盛夏期は、こまめに潅水を行うようにしましょう。黒マルチや敷きワラを利用して乾燥を防ぐ方法もあります。

7.  収穫

さやの長さは5角オクラが7〜8㎝、丸オクラが15㎝程度です。特に5角オクラは、収穫が遅れると莢が硬化して品質が悪くなるので若どりを心がけます。開花後収穫までの日数は6月で7日間、7月で4日間、8月で3日間を目安にします。

収穫サイズ
収穫方法

果梗がかたいので、必ずハサミで切り取るようにしましょう。

情報提供元:タキイ種苗

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