【エンジンがかからない時の対処法】燃料チューブの交換
おすすめ特集
※このページでご紹介するメンテナンス情報はあくまでホームセンターバロー内での研修内容をまとめたものであり、すべての機械に共通するものではございません。
修理の際の故障に関しては責任を負いかねますので、予めご了承の上、ご利用下さいますようお願い申し上げます。
燃料チューブのチェックと交換
チューブが痛んでいるままだと、燃料がスムーズにプライミングポンプに送り込まれないので刈払機が正常に作動しません。
ここでは「燃料チューブの状態チェックと交換方法」について解説します。
▼このページの内容まとめは以下の動画で▼
燃料チューブの状態チェック
まずは燃料チューブの状態をチェックします。
燃料チューブが
・折れ曲がっていないか
・外れていないか
・破損していないか
を確認しましょう
もし燃料チューブが破損していた場合、交換する必要があります。
燃料チューブの交換方法
◆ まずは古いパーツを取り外す作業
はじめに、クリーナーカバーを外します。
クリーナーカバーの内側にあるクリーナースポンジを外します。
次に、燃料タンクの中に入っているチューブを取り出します。
指だと届かないので、ご家庭にある針金などを使いかぎ状の棒を作ると良いでしょう。
燃料タンクの中のチューブを引っ掛け、取り出します。
フィルターと止め金具が付いているので、
フィルターと止め金具を手で取り外します。引っ張ったらすぐ取れますよ。
無くさないようにケースなどに入れておきましょう!
黄色と黒の燃料チューブのキャブレター側に繋がっている部分を取り外します。
黒のチューブはタンク側から引っ張って取り外しましょう。
黄色いチューブも引き抜きます。
新しいものに交換するので、古いチューブはラジオペンチなどを使って強引に外しても大丈夫です。
チューブの滑りが悪い時は…
2サイクルオイルやキャブレタースプレーのような燃料として使う混合油と同等に使えるものを潤滑剤として使いましょう。
KURE 5-56のようなグリスやオイルスプレーを使用するとエンジントラブルの要因となります。
燃料タンクについているチューブがささっていたグロメットも取り外します。
取り外しにくい場合はキャブレタースプレーをかけると良いでしょう。
ラジオペンチを使ってグイッと引っ張ります。
◆ 新しいパーツを取り付ける
新しいグロメットから取り付けていきます。
滑りをよくして取り付けやすくするために、キャブレタースプレーをかけます。
指で押しながら入れていきますが、
指の力だけで入れずらければ、マイナスドライバーを縦にしてはみ出た部分を押し込むと入りやすくなります。
次に、送り側の黒い燃料チューブを取り付けていきます。
グロメットに差し込見やすくするため、端を斜めに切ります。
グロメットの穴に差し込んでいきます。
穴に通す時に滑りをよくするため、2サイクルオイルをつけ、
ラジオペンチを使いゆっくり押し込んでいきます。
ラジオペンチごと穴に差し込むように入れ込むのがコツです!
チューブがある程度入ったらかぎ状の棒を使い、燃料タンクからチューブを取り出して、
差し込む時に斜めに切った部分を、再度断面が真っ直ぐになるように切ります。
留め金具とフィルターをつけましょう。
留め金具のメガネの様になっている部分を握ると幅が広がるので、フィルターとホースを挟み込みしっかり固定しましょう。
リターン(戻り)側の黄色い燃料チューブを取り付けていきます。
黒い燃料チューブと要領は一緒です。
グロメットに差し込見やすくするため、端を斜めに切ります。
あまり切りすぎるとキャブレターに届かなくなってしまうので気をつけましょう。
潤滑剤として2サイクルオイルをつけ、
グロメットにラジオペンチなどでゆっくりと押し込みましょう。
最後に両方の燃料チューブをキャブレターに繋げば燃料チューブの交換は終了です。
差し込む位置を間違えない様に気をつけましょう。
黒いチューブが奥、黄色いチューブが手前です。
交換後の確認
最後に、燃料がプライミングポンプに送り込まれているかを確認します。
プライミングポンプを複数回押し、半球部分に燃料が満たされれば異常はありません。