薪割りの道具と薪の種類【焚き火の準備】

キャンプで焚き火に挑戦したい!となると避けて通れないのが薪割り作業です。

様々な方法がありますが、そのために最適な刃物の選び方をバローのコバヤシさんに教えてもらいました。
また、薪割りに関連する薪の種類も一緒に教えてもらいました。

↑動画でまとめたものはこちら↑

小林さん

今回の解説担当スタッフ : コバヤシさん

ホームセンターバロー初のアウトドアワールド店舗、浜松浜北店のアウトドア売り場の担当を経験後、2021年10月オープンのアウトドア専門店CAMP LINKのスタッフに抜擢されるほど仕事・趣味共にアウトドア一色。薪割りは斧派。

保有資格はアウトドア検定2級のほか、自転車安全整備士・自転車技士など幅広くカバー。

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アウトドア専門店CAMP LINK
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薪割りに使う道具と使い方

薪割りでよく使われる道具の集めてみました。薪割りに使う刃物は今回は「斧」「鉈(ナタ)」「ナイフ」の3種類を準備しました。それぞれの特徴と薪割りの方法について解説します。

斧を使った薪割り

アウトドアにおいては実質薪割り専用とも言える斧ですが、やはりこの中で一番薪割りに適しています。

ヘッドの金属部分に重心が寄っているため、刃物にパワーが集中し薪を簡単に割る事が出来ます。なお、薪は節がない物を選ぶと割りやすいのでオススメです。

斧を使った割り方の手順は

1.薪割り台に薪を立てる

2.薪の上に斧の刃が当たるよう振り下ろし、軽く割ります

3.斧の刃が薪に食い込んだまま持ち上げ、そのまま振り下ろします

カンタンきれいに割れましたね!

鉈(ナタ)で薪割り

鉈(ナタ)は刀身が長く重いのでナイフよりは割りやすく、薪割りだけで無く山道で道を切り開く「枝打ち」なんかにも使えます。

ナタの割り方の手順は

1.薪割り台に薪を立てる

2.刃を薪に当てる

3.他の薪で刃先を叩いて割っていく

これも比較的簡単に割ることができます。

(コバヤシ)
これがバトニングと言われる薪の割り方です。

ナイフでも薪割り出来る!?

最後にナイフでの割り方ですが、先に言っておくと上記のような画像のナイフで薪割りするのはおすすめできません。

ナイフには「フルタング」「ナロータング」があります。今回手持ちにフルタングのナイフなかったので、先ほど使ったナタで代用していますが、上記画像は「フルタング」の例になります。違いは刃が柄の部分の最後まで通っているかいないかです。刃が柄の部分まで通っていると、とても頑丈なので薪割りに使うこともできます。

こちらは「ナロータング」です。刃の端は見えませんが、上記赤枠部分までしか刃は通っていません。

薪割りにナイフを使う際は、必ず丈夫なフルタングで行うようにしましょう。割り方はナタと同じくバトニングで割っていきます。

1.薪割り台に薪を立てる
2.刃を薪に当てる
3.他の薪で刃先を叩いて割っていく

作業手順はナタと同様ですが、刃が短いため少し割りにくくなります。

(コバヤシ)
ナイフはコンパクトで取り回しがよく、調理やフェザースティック作りにも使えるので荷物を最小限にしたい場合はオススメです。

地味に重要、薪割り台

薪割りの際に刃物と同じくらい重要なのが「薪割り台」です。
地面でも割れないことはないのですが、石が転がっていたりすると刃が欠けたり、地面で衝撃が吸収されてうまく割れなかったり…そんな時、薪割り台があると断然薪が割りやすくなります。

薪割り台の代わりに、ホームセンターのガーデン資材コーナーで売っている枕木などでも代用できます。広葉樹の切ったものが比較的丈夫なので代用品としてはオススメです。

手袋は必須です

刃物を扱うので手袋は必須です。また焚き火を扱うので耐熱手袋があると火付けをする際にも便利です。

薪の種類

薪の種類は大きく分けると針葉樹広葉樹があります。広葉樹の代表的な木としてはヒノキ・スギなど、広葉樹はアカシア・ナラ・カシなどがあります。それぞれ特徴がありますが、まず見分け方から。

見分け方と特徴

色々な見分け方がありますが、一番分かりやすいのは「年輪」を見ること。

  • 針葉樹…年輪の間隔が空いており、年輪が分かりやすい
  • 広葉樹…年輪の感覚が狭く、密度が高い

そのため、針葉樹は密度が薄く隙間に油が多く含まれているため、薪としては

・焚きつけ用・一番最初の着火に使う
など、火を起こしたり 火を育てる用途が適しています。ただし燃えが良い分、火持ちは悪い(燃焼時間が短い)傾向にあります。

一方、広葉樹は密度が高く油分が少なくなるため、

・火付が悪い・火持ちは良いのが特徴となるため、着火後にくべる薪として使えば長時間焚き火を楽しむことができます。

そのため、
・火付け・焚付用は針葉樹で・広葉樹でその後の焚き火を長く楽しむ
というやり方が理想的な焚き火の方法です。

(コバヤシ)
あくまで理想なので、用途に合わせて薪を選びましょう。

薪割りに使う道具と方法、薪の種類の紹介でした。

また、火や刃物を扱ったりするので

※火に触れる可能性がある場合は必ず焚き火用の耐熱グローブを使用しましょう。
※必ず周囲の安全を確認して焚き火を行うようにしましょう。
※刃物を使用する際も周囲に気をつけて薪割り等行うようにしましょう。
※いつでも消火できるよう、消火用の水を準備して火をつけるようにしましょう。

周りに注意しながら快適な焚き火ライフを!

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