ロープワーク3種【キャンプで大活躍!!】
ロープワーク(紐の結び方)はキャンプでテント・タープの設営だけでなく、ありとあらゆる場面で役に立ちます。
たくさんあるロープの結び方の中でも今回は、テント・タープの設営で役に立つ「もやい結び」、自在金具の代わりにもなる「自在結び」、小物を吊り下げる時に便利な「バタフライノット」の3種を紹介します。
↑動画でまとめたものはこちら↑
今回の解説担当スタッフ : コバヤシさん
ホームセンターバロー初のアウトドアワールド店舗、浜松浜北店のアウトドア売り場の担当を経験後、現在はキャンプのエキスパートのみで構成されたキャンプギア専門店CAMP LINKのスタッフ。
今回紹介するバタフライノット、実は最近覚えたばかり。使いたくてたまらない。
結び方3種とロープの紹介
「もやい結び」と「自在結び」はキャンプで必須と言っていいほどかなり使える結び方です。
また、覚えておくと便利な「バタフライノット」の結び方もご紹介します。
テントやタープで使うロープを「ガイロープ」と言い、引っかかりがいいように少しザラザラしているのが特徴です。
大体4〜5mくらいのものが多く、「自在金具(※)」の穴の径とサイズを合わせて作られています。
※自在金具…テントやタープのロープに付いている金具。ロープの長さを調整することができる。
「もやい結び」の方法
【もやい結び】
本来は船を杭につなぎ止めるための結び方なので、非常に丈夫な結び方。どんなに加重がかかっても輪の位置が変わらないのが特徴。テントやタープを張る時に必須とも言える結び方。
結んだあとに力強く引っ張っても、穴の大きさが変わらないくらい頑丈なのが特徴です。
テントやタープのガイロープをつける時に使う手法です。
◆結び方
仮にロープの先端を「先紐」、残りの紐を「元紐」と呼称します。
①先紐の下に元紐が来る様に交差させ、数字の6のような形を作ります。
②先紐と元紐の交差箇所を掴み、6の穴の下から先紐を通します。
③先紐を、6の下側の元紐の下に通します。
すると、3つの穴ができます。
④先紐を上から中央の穴(画像の❷の穴)に通します。
⑤通した先紐と右側の紐を一緒に掴みます。
⑥右手はそのままで、元紐をグッと引っ張ります。これで「もやい結び」の完成です!
◆ほどき方
先紐を辿って最初の結び目から紐を下に引っ張ると、するりと解くことができます。
「自在結び」の方法
【自在結び】
自在金具のようにロープの長さを自在に調整することができる結び方。テントやタープ設置時だけでなく、キャンプでは何かと役に立つ場面は多い。
◆結び方
①対象物に紐を通します。
先紐を少し長めに持っておきましょう。
②長めに持った先端を使ってまず1つ結び目を作ります。
1つ目の結び目は対象物付近に作ります。
③少し下にもう1つ結び目を作り、さらにもう一回先紐を穴に通し、二重の結び目を作ります。
③最後に、2重の結び目の下にもう一個結び目を作ります。
自由に長さを変えれる「自在結び」の完成です。
◆ほどき方
飛び出している紐を下に引っ張り外すと簡単に解くことができます。
「自在結び」でのタープの張り方
もしも自在金具が壊れてしまったり、忘れてしまった時は、ガイロープで自在結びをすれば代用が可能です。
実際にタープからペグに紐を自在結びで結んでみました。この状態だと張りがなく、ダルンダルンになってしまっています。
そこで二つ目の結び目を後ろにズラし、1つ目の結び目をペグの方に寄せる様に調整すると、しっかりテンションがかかった状態になります。(紐がピンと張っている状態)
「バタフライノット」の方法
↓このようなハンギングチェーンをガイロープで代用して作ることができます。
【バタフライノット】
ロープで輪を作る、吊り下げに便利な結び方。バタフライと言っても蝶々結びではない。もやい結びと一緒の覚えておくと便利。
◆結び方
①ロープを左右どちらかの手に垂らします。
②長い方の紐を持って2周巻き、3本線ができた状態にします。
③真ん中の線を左に引っ張ります。この時、一番左の線の下から通しましょう。
④左に引っ張った真ん中の紐を、そのまま一番右端に引っ張ります。
そして右端に引っ張った紐を、残り2本の下をくぐらせ再び左に持ってきて、残りの2本が右にある状態にします。
⑤左の1本の紐を掴んだまま、残りの紐を手から外します。
⑥下の紐2本を両サイド引っ張りながら絞ります。
⑦固く絞れば完成です。
複数輪っかを作り、S字フックなど用意すれば、オリジナルハンギングチーチェーンの出来上がり!
◆ほどき方
輪っかを作っている紐が留められている箇所から引っ張ると、簡単に解くことができます。
いかがだったでしょうか?
今回紹介した中でも特に「もやい結び」はテント・タープをたてる時には欠かせないので、ぜひ試してみてください!