きゅうり栽培の手引き

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きゅうり栽培の手引き

※栽培する地域や天候の状況により入荷時期・植え付け時期は多少前後します。


栽培の手引き

種からスタートした場合は「1、発芽・育苗」から、
苗からスタートした場合は「2、植え付け」からご覧ください。

1.発芽・育苗

◆ きゅうりの育苗管理

育苗管理

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◆ 植え付け時期

発芽の写真

きゅうりの発芽

育苗日数は約30日程度本葉2.5~3枚程度になったら植え付けです。活着がスムーズになり初期の生育を安定させることができます。畑の準備が遅れて苗が老化しないよう注意してください。

2. 植え付け

植え付け時期の目安は、晩霜の心配がなく最低気温10℃以上、最低地温15℃以上になったころです。一般地の露地栽培では5月上中旬ごろ、トンネル栽培では4月中下旬ごろになります。環境不良などで、生育が悪い場合には液肥や葉面散布などで草勢回復に努めます。

定植

施肥量

元肥の量は目安として10㎡当たり成分量で、チッソ200~250g、リン酸200~250g、カリ100~150gを施用します。元肥が多すぎると、収穫初期の果実が短くクサビ状の尻細果になることが多くなるので注意します。

堆肥と水やり

◆ 植え付けのポイント

植え付けがその後の生育に大きな影響を及ぼすので、植え付けは晴天の午前中に行います。あらかじめ鉢に十分水やりしておき、植え穴にもあらかじめたっぷりと水やりしておきます。

水分と地温を確保するためにマルチを利用すると効果が高くなります。マルチングは植え付け7~10日前に行って、十分に地温を確保しておくと植え付け後、苗の根の伸張がよくなります。

定植後の管理

プランターの場合
基本的に露地栽培と同じ手順で行います。マルチは不要です。土は野菜専用培養土をそのまま使い、1鉢に最大2株で植え付けます。

3. 仕立て方

◆  整枝方法の例

 整枝方法

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ここを除去しよう

株元から5〜6節の雌花、側枝を除去

プランターの場合

ここも基本露地栽培と同じ手順ですが、緑のカーテン用のネットを使うなど、プランターのスペースにあったネットを使いましょう。

追肥と水やり
[追肥]  追肥は1本目の果実がとれ始めたころからが目安です。化成肥料の場合、1回にチッソ成分で10㎡当たり30g程度施します。間隔は7~10日が目安です。液肥の場合は10㎡当たりチッソ成分で10~15gとして3~4日に1回程度施してください。

[水やり]  キュウリは特に水分を必要とする作物なので、安定した栽培のために雨水だけに頼るのではなく、水やりが必要不可欠です。梅雨明け後は高温乾燥により急速に草勢が衰えるので、こまめな水管理が大切です。

4. 草勢判断のポイント

草勢判断は本葉15~18枚程度(8~10節の開花ごろ)に行います。順調な草勢であれば、生長点(芯)が大きく包まれており、生き生きしています。

①開花節から生長点までに、展開葉が5~6枚あれば順調。それ以下なら弱い。
②開花節から発生している側枝の長さが小指以上なら順調。それ以下なら弱い。

上記2点を満たしても、発生している側枝が急に小さくなっているようなら、草勢は弱くなりつつあるので注意しましょう。
このような場合には、着果節位を1~2節上げる、力枝(側枝2~3本)を伸ばすなどで対応するとよいでしょう。

草勢判断

5.  収穫

収穫の適期は果実の長さが約20㎝程度の時ですが、14~15㎝のミニサイズで収穫すると、ふだんとはまた違った食味が味わえます。反対に大きくなりすぎると皮が硬くなり生食には向かなくなります。

まがり果とは

気候や風害などの要因で果形の乱れ(尻細果、曲がり果)が発生した場合は、思い切って不良果を摘果して草勢の回復を図ります。株が疲れた場合には根の活力剤や葉面散布剤の施用が効果的です。

情報提供元:タキイ種苗

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