じゃがいもワンポイントアドバイス

※栽培する地域や天候の状況により入荷時期・植え付け時期は多少前後します。

ワンポイントアドバイス

植え付け前のポイント

■ 浴光催芽 (育芽処理)

種イモに6〜20℃で、20〜30日程度日光あるいは散光を当てて、3〜5mm程度の固くて丈夫な芽を育てる作業です。

ハウス内や戸外に新聞紙や段ボール、シートなどを広げて行います。芽が整一に催芽され、濃緑で強剛な芽になるように行います。催芽むらをなくすために、処理期間中は2,3回種イモの位置を変えます。処理中は昼間の温度を20℃以上に上げないように注意しましょう。

浴光催芽はメリットが多いので、できる限り実施することをおすすめします。

1. 芽の出方の悪い種イモを選別できる

2. 植え付け後の育成が促進される。萌芽が7〜10日早まり、収量の増加とイモの肥大が期待できる。

3. 茎は太く丈夫に育成し、徒長が少なくなる。

連作障害

じゃがいもは「ナス科」の野菜ですので、連作障害を起こしやすい植物です。前回と同じ場所で栽培するよりも、栽培ローテーションを行って違う場所での栽培をおすすめします。

またアルカリ性土壌の場合、「そうか病」にかかりやすくなりますので、石灰は多く施用しないようにしましょう!

じゃがいもの病害虫

疫病

そうか病

ニジュウヤホシテントウムシ

—【疫病】—————
葉では油がしみこんだような褐色の病斑ができ、葉の裏には白い霜状のかび(菌糸)が見られます。イモには表皮の一部に褐色〜暗褐色のやや凹んだ不規則な斑紋を生じます。低温で多湿な時や、多肥で軟弱に育った場合も発生が多くなります。

—【そうか病】—————
イモの表面に赤褐色のはれもの状の斑点が生じ、拡大とともに淡褐色〜暗褐色に変じて周縁が盛り上がります。中央部は凹陥して、あばた状で円形の乾いたコルク質状の病斑となります。高温乾燥や乾燥しやすい土質、土壌pHが5.6以上だと発生しやすくなります。

—【ニジュウヤホシテントウムシ(テントウムシダマシ)】—
背中の星の数が多いテントウムシで、幼虫も成虫も葉をひどく食害し、放置するとほとんど葉がなくなります。早めに殺虫材で防除しましょう。

情報提供元:タキイ種苗

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